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スイカの話題をあれこれと [限定・季節の食材]

アフリカ大陸が発祥の地とされているスイカは中近東から西アジアを経て中央
アジア、さらにはロシアへと伝播し、日本へは中国を介して、16世紀に渡来
したとされています。

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日本に伝わって来たばかりの頃は利尿効果のある「薬」として利用されること
が主体で、それも上位階級の人たちだけに許された贅沢品だったためなかなか
庶民の手に届くものではありませんでした。


幕藩体制が終焉して、名目上の階級制度は無くなり明治以降の品種改良により
日本独自の品種や栽培に取り組む産地が増えて、現在では日本の夏を代表する
果物(野菜)として、広く一般に認知されるようになっています。

ただ、最近では価格さえ気にしなければ、一年中利用できるものになってきて
夏だけの限定品だった頃のような季節感を感じる作物ではなくなっているので
それを寂しいと感じる人も少なからず存在しています。

スイカというと、第一印象としては緑に黒の縞々の外観で赤い果肉がサクッと
しているというイメージがありますが、日本各地で特色のあるスイカを栽培し
特産品に育てようという動きが強まったことで、大きさに違いがあったり外側
の模様がちょっと変わっていたりという感じで違いを強調していますが、白い
スイカとか、見た目が今一つ映えない品種が多い気がします。

そんな中で、北海道は「でんすけスイカ」と呼ばれている果皮が真っ黒な品種
がありますし、「太陽」という名前の品種だと果皮が黄色で果肉が赤いという
珍しい配色になっているので記憶に残りやすいかも知れません。

ちなみに真っ黒なスイカである「でんすけ」の命名の由来ですが、北海道では
作物が凶作になった時、スイカだけは実らせることが出来て農家の人達の生活
を支えて助けたという逸話があり、凶作の農家(田んぼ)を助けたという意味
で田助=でんすけという名前がついたようです。

Watermelon_19-3.jpg

他に、一時期は主流になるかも知れない、という取り上げられ方をされていた
種なしスイカという品種もありますが、初期の栽培(発芽させること)の難度
が高い上に、生育の途中で丸い実にならなかったり、果肉部分が自然に崩れて
空洞になったりしてしまうために現在は見かけなくなりました。

「でんすけ」は高級スイカとして、贈答用の注文も多い人気商品になった反面
種なしスイカは期待されたものの種が無い以外には特に持ち味がなかったため
に廃れていってしまうということになり、スイカの世界でも厳しい競争の中で
戦っていかなければならないサバイバルの時代になっているようです。

以前はスイカを売っているお店では一玉で売るのが標準だったように記憶して
いますが、最近は世帯当たりの人数が減少しているということもあって1/2や
1/4、1/8などの単位でカットされているのが普通になっています。

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最近は、さらに皮から実だけを外して一口大のサイズにカットした果肉だけを
プラスチック容器に入れて販売している店舗もあって地球環境のためにレジ袋
を無くしましたと言いながら、実際にやっていることは逆行動なんじゃないの
と言いたくなりますが、需要がある以上供給しなければならないのが売る側と
いうことで仕方ないのでしょう。

スイカの果肉は大きな分けると赤色と黄色がありますが、どういうわけか黄色
はクリームスイカと呼ばれているのが個人的には不思議で黄色とクリーム色は
明らかに違うでしょ?と思っていましたが、近頃は黄色のスイカは見ません。

ちなみに、スイカの色は現在の技術を使えば「真っ白」なものでも作ることが
出来るようになっているようですが、いくら美白が流行とは言っても真っ白な
スイカが美味しそうという人は多分そんなにはいないと思うので、商品化され
店頭に並ぶことはなさそうです。

日本で栽培されている大部分のスイカは、そのまま、あるいはごく少量の塩を
振って食べる生食用として栽培されていますが、和歌山県では漬物専用として
地域限定の「源五兵衛」という品種が栽培されています。

Watermelon_19-4.jpg

このスイカの果実は大きくなる前に全て摘み取って奈良漬に加工するのですが
もしも摘み取らずに残したとしても、白く固い果肉のために生食用として利用
することは出来ないという特殊なスイカです。

サクサクとした食感と水分の多い甘い味覚は、やはり日本の夏の定番食材だと
思いますので、お盆ぐらいまでは店頭に並び続けることでしょう。


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