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愛知県南西部のヌートリア [環境・自然]

例年にも増して休みの続くゴールデンウィーク。
年中無休の会社に勤める私には直接的な関係はないのですが、ブログを読んで
いただいている方は確実に減っているわけで、最新の映画情報を書き連ねても
読んでもらえなければ空回りということで、そんなに新しくもない話を淡々と
書いておこうと思います。

numatanuki1.JPG

愛知県の南西部、稲沢市の祖父江町から愛西市(以前の海部郡弥富町)の方に
かけて一時期は「化け物ネズミ」と呼ばれていたヌートリアが、自然繁殖して
たくさん棲んでいます。


カピバラさんのように可愛らしくポーズを決めれば、有害帰化動物駆除の対象
になって追い回されることも無いかも知れませんが、事実しては単なる大きな
ネズミそのものですし、田んぼの土手に大穴を掘って崩したりしてしまうので
人間から見た視点では害獣なので見つかれば殺されてしまう状況です。

今でこそ以前からの土着民のように馴染んでいますが、元々は南アメリカ原産
の動物で英語の正式名はコイプという名前です。

実名はコイプですが、スペイン語で「カワウソの毛皮」を意味するヌートリア
という名前が日本での呼び名になった理由は、日本軍部が第二次世界大戦中に
旧満州などに出兵する兵士達の軍用毛皮の材料として、コイプを輸入して飼育
することになったために、最初から「毛皮」を想定したヌートリアという名前
で呼ばれたのに起因しています。

輸入されたのは1939年ですが、それから2年後には太平洋戦争が開戦して
敵国(連合国軍)の言葉であるヌートリアは禁止されて、軍部の意向によって
軍用沼狸(ぐんようしょうり)と改名されました。

ネズミの仲間なのに狸というのも、どうかという感じですが、沼狸=ショウリ
(勝利)という語感が最適であったということで、日々の大本営発表で大嘘を
流し続けていた軍部の考えることはロクでもなかったことが証明されるような
当て字で個人的には暴走族みたいだなと思います。

戦争終結後、毛皮の材料であったコイプたちは、その役目から開放されて後先
を考えずに野に放たれたために、その末裔たちが野生化して自然界で繁殖して
逞しく生きているわけです。

numatanuki2.jpg

稲を荒らすという話もありましたが、水生植物が主食なので、稲自体にあまり
大きな被害を出すことはありませんが、前述したように田んぼの脇の土手とか
用水路との接合部分を掘ってしまうために、駆除が必要とはされているものの
狂暴な危険動物ではないためか積極的に罠を掛けたりはしていないようです。

愛知県にある弥富野鳥園では、以前には呑気な親子のヌートリアを見ることが
出来ましたが、すぐ横を第二名神高速道路(名港トリトンのある道)が開通し
ヌートリアの噂は聞かなくなりました。

人間の都合で海外から拉致連行されてきて、不要になったら駆除動物にされて
と人間どもの勝手で生活を蹂躙されているヌートリアは随分と不幸な生い立ち
の運命を背負っているようですが、地球上でもっとも栄華を誇っている人間と
いう生き物は、地球上に生まれて3000万年の間に随分と身勝手で独善的な
生き物に進化をして、ヌートリアだけではなく多くの動物たちを虐げる残念で
迷惑な存在になっているように感じます。


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