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証明されたHaloの有効性 [モータースポーツ]

昨年までのF1と今年のF1で外見上、大きな違いがあるのが、運転席の前面にドライバーの安全を守るための金属製のフレームが義務付けられた
ことで、昨年、テスト仕様で装着してトラックを周回した際には、見た目
が悪いとか、デザインがぶち壊しになるとか、視界が狭くなって危険性が
増すとか、さんざんな批判的な意見がありました。

F1-Halo.jpg

Halo(ハローではなくハロと呼ばれています)の装着が主催者側から提案
されたのは、雨天の鈴鹿サーキットでハイドロプレーニング現象によると
されているスリップによってコントロールを失ったフランス人ドライバー
のジュール・ビアンキが事故車を片付けていた重機の下に潜り込むような
形で衝突した際に、頭部に激しい衝撃を受けたために脳の損傷により死亡
した事故が起きたことによります。


もっと歴史を遡れば、亡くなったアイルトン・セナも事故の瞬間に頭部に
金属片が刺さったとも、外れたフロントタイヤの直撃を受けたとも言われ
どちらの要因だとしてもヘルメット以上に強度のあるもので、頭部を保護
することが出来ていれば死亡事故にはならなかったとされていて、完全に
オープンな状態(簡単な風防はありますが)のコックピットを守るために
どうするべきかは大きな課題になっていました。



バス一台分の荷重を受け止めるだけの強度が必要とされるチタン製の安全
装置は今年2018年から正式に装着が義務付けられ、シーズンも半ばに
なってくるとあまり違和感も感じなくなってきました。(個人的にね)

ハロと書かれている場合もあれば、ヘイローと表現されていることもあり
正式な発音はよくわかりません。

シーズン前半でも事故はありましたが、Haloの有効性が証明されるような
大きな事故が起きることはなく見映えについては辛辣なコメントを続ける
関係者もいましたが、ベルギーGPでルノーのニコ・ヒュルケンベルグが
あまりにも非常識なブレーキングポイントの間違い(このミスにより次回
のイタリアGPは10グリッド降格ペナルティを科せられました)によって
フェルナンド・アロンソに追突し、コントロールを失ったアロンソの車は
宙に浮き、シャルル・ルクレールのHaloに接触することになりました。



ルクレールのHaloにはアロンソのフロントタイヤの跡が残り、もしもHalo
がなかったとしたら、フロントタイヤの直撃を受けてルクレールは最悪の
場合、落命していたかも知れない事故になりました。

そして、イタリアGPのフリー走行の二回目で、車体のトラブルによって
マーカス・エリクソンの車が突然、コースを外れて左側のウォールに激突
その後、何度も回転する大きな事故になり、Haloに大きな傷が残っている
ことから、この事故でもHaloがなければ、マーカス・エリクソンは大きな
怪我をしていたかも知れません。(無傷で車から脱出しました)



転ばぬ先の杖としての役目を果たしたHaloに対し、以前から批判的だった
ニコ・ヒュルケンベルグはHaloの有効性を認める発言はしましたが、まだ
根本的には反感を持っているようで、そもそも自分の不注意でアロンソに
追突してHaloの有効性を証明して見せた割には潔くないです。

レースはドライバーが生きるか死ぬかのスリルとサスペンスを楽しむ娯楽
ではありませんからね、想定される最悪の事故に対して、最大に効果的な
安全装置を装着することに対して異論はありません。


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