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大動脈解離という病気の怖さ [雑談]


塩屋さんが亡くなる原因となった急性大動脈解離という病気ですが、実は
働き盛りと言われている年代の死亡原因としては、心臓血管系・脳血管系
に続いて多い症例となっています。

高血圧・糖尿病・高脂血症など血管に負担がかかる病気を罹患している人
が発症しやすいため、それらを既往症として持っている人は要注意です。

大動脈は心臓から上向きに出て、脳に血液を運ぶ頸動脈などと枝分かれを
しながらカーブをして下降し、胸部大動脈と腹部大動脈に分かれて全身に
血液を運ぶ基幹部分となる動脈です。

血流・血圧とも激しいな流れがありますから、動脈の内部は内膜・中膜・
外膜の三層構造になり、血液は内膜の内側を通りますが、動脈硬化の進行
によって内膜が弱くなり穴が開くことで内膜から入り込んだ血液が中膜と
内膜の間を引き裂きながら進むために、血管の中が引き剥がされた状態に
なるために解離という表現が使われます。

血管を引き剥がしながら進行するため、強い痛みがありますがその痛みは
背中側に抜けることが多い他、時には胃が痛いというように感じるために
背中が痛いからと整形外科を受診したり、胃が痛いからと消化器系の内科
を受診したりしているうちに解離が進んで死の危険が増大します。

内膜の下の部分にも穴が開いて、異常な形態ながらも血液が流れる状態に
なった場合は解離性大動脈瘤となり、故・石原裕次郎さんが大手術の結果
克服した病気になりますが、この場合も出来るだけ早く、血管を補強する
手術をしないと外膜が破れて体の中で大出血を起こしてしまうため、手の
施しようもなく亡くなってしまうことになります。

胸の痛みを感じて、病院に行ってCTやMRIで見つかる場合があるので
もしも見つかった場合は医師の指示に従って治療を受けましょう。

もう一つの場合は、血管を引き剥がしながら進行した解離が一定の場所で
一旦止まるのが通常の例で、血管内部の痛み方次第になります。

この血管内に溜まった血液は飽和量を超えると血管の方に戻らず、心臓の
方へと戻るため心臓と心臓を包む心膜(丈夫なので破れません)の間へと
溜まって行くことで、いづれ心臓の拍動を止めてしまいます。

定められた容量の袋の中で動いている心臓なので、周囲に血液が溜まれば
心臓が動くスペースが無く、血液が満たされてしまったら心臓が動けない
ということの想像がつくと思いますが、その状態を心タンポナーデと言い
救急搬送されても緊急処置のしようがありません。

心臓を外部の力で動かすのが心臓マッサージやAEDなどですが、心臓が
動くスペースが無ければ何もできないのが現実です。

大動脈解離という病気は心臓が血液を送り出すことで、その血液によって
心臓が圧迫されて死に至るということですから心タンポナーデ状態になり
倒れてしまったら、医師の技量や救急車の搬送時間には関係なく命を救う
ことは出来なくなってしまいますので、左側の肩甲骨の辺りに身体の内部
が引き裂かれるような痛みがある場合は、もしも他の症状が無くても血管
の緊急手術が可能な病院に救急車で搬送してもらうことで命を救う確率は
格段に高まりますので、湿布を貼って様子を見るのは止めましょう。

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長山 雅俊

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